一日の流れ
FLOW OF DAY
幅広い年齢層の子ども達をお預かりしているため、それぞれの子ども達の生活に合わせた環境や時間配分を、それぞれのホーム単位で考え行動しています。
帰宅後や休日になると、中庭は子ども達の歓声に包まれます。
聖家族の家は、もう1つの家
本園内ユニットには、それぞれ玄関があります
対面キッチン
自分の机で勉強!
学校、塾、習い事へ通っています
デイリープログラム
ここで紹介するデイリープログラムはあくまでもひとつの例であり、ホーム毎に子どもたちの生活に合わせた生活が営まれています。ですので子どもたちが過ごす生活の実際は、このように一定で動くことのほうが稀であるとも言えます。
聖家族の家では早くから小舎制を導入していましたが、ここ10年ほどで、設備・予算的にも更に家庭的な子ども達の生活する場所となってきていると、以前と比べ感じます。
まず各ホームが使える予算として、職員の裁量範囲で使えるものが増えました。従来の夏は紀伊田辺カトリック教会を御好意でお借りして、みんなでキャンプに行っていました。しかし現在は各ホーム全国津々浦々子ども達と話し合いをしながら旅行先を決め出かけて行きます。この背景には、中学生高校生が増え、夏休みにクラブや補習、子ども達一人一人の予定が個別化してきたこともあり、その状況に柔軟に対応するために変化してきたともいえます。
上記のように子ども達の成長・社会環境の変化に伴い、習い事も多様化しました。習字、絵画、柔道、水泳、音楽など、ともすれば閉鎖的になりがちな施設生活環境を意識的に開放しており、職員もその子ども達の成長のために積極的に地域の集まりに参加しています。また、高校生が卒業後社会的自立に向けて、無理なく移行できるように、自立訓練の場所の確保、携帯電話の使用、何よりも小さいときから分園(地域小規模)はもとより、本園でも、週末の子どもたちと職員が共に行う食事作りの回数を増やすことで食育を積極的に導入しています。
昨今では大学進学する子ども達も増加しており、時には措置延長をする事で各自の夢を育む環境作りを支援しています。また必要な学資を確保するため、アルバイトも高校1年生の時から可能となっていますが、学業とアルバイトの両立は基本的な生活時間が守れることを前提としていますので、各ホームの職員がきめ細かいケアを行っています。
しかし「変わらない大切なもの」も多いです。その筆頭は『温かさを感じ伝える』という養護目標に代表される、関わりの中で、共に成長していく姿勢だと思います。