里親制度

FOSTER PARENT

 里親制度に、ご興味、ご関心をお持ちいただきまして、ありがとうございます。

 里親制度は、何らかの事情により家庭での養育が困難又は受けられなくなった子どもに、温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境を提供する制度です。家庭での生活を通じて、子どもが成長する上で極めて重要な特定の大人との愛着関係の中で養育を行うことにより、子どもの健全な育成を図ります。

 聖家族の家では開設以来様々な理由によって施設で生活する子どもたち一人ひとりに合った、「個」を尊重した養育に力を注いできました。家庭に復帰するサポートや様々なメニューを計画・実践しています。なるべく家庭に近い生活を提供しながら、本来、子どもは家庭の中で育てられるほうが良いという基本理念を持っています。その為、全国に先駆けてファミリーケースワーカーを設置し、家族の再構築・再統合をサポートしながら、もう一方で新しい家族を提供する「養子縁組」委託を積極的に進めてきました。

 社会的養護施設で生活する子ども達には、「 新しい ママ と パパ 」を待つ子どもがいます。聖家族の家では、子どもたちと里親を希望されるご夫婦の新しい生活の形を応援させて頂きます。

養育里親について

 養育里親とは事情があって家庭で生活できない子どもを一定期間、家庭で育ててくださる方のことをいいます。 大阪市では約1,300人の子どもが家庭を必要としています。 子どもを育てるということは大変なことがある反面、気持ちが若返ったり、子どもたちの成長に喜びを感じたり、素敵なこともたくさんあります。

施設で生活する 子どもの想い。

子どもの幸せを望む 担当者の想い。

夫婦で悩んだ 里親さんの想い。

子どもたちと里親さんの新生活
聖家族の家は、応援します!

聖家族の家と里親制度

さらなる個別環境の推進

 児童養護施設 聖家族の家では家庭的養育を実現するため、本体園内に10のホームが存在し、それぞれのホームごとに玄関、キッチン、浴室が設置されており、本体園内は一つのマンションのようにユニットケアが構築され、それぞれのホームが独立した家族帯として運営されています。 さらに周辺地域に7つの分園が点在し、それぞれの町内会に所属し地域の中で共に生活している環境があります。 またホーム別精算方式を採用しており、それぞれのホームが、それぞれの子ども達にあった生活を送れるように、ホーム担当者が主体的に判断し行動できるよう構成されています。 よって里親家庭の集合体とも取れる構成になっています。

 職員の交代・異動を低減するため、本体園内のユニット、地域にあるグループホームへの住込みホーム担当者を配置し、整備託児園においては同じ大人が同じ子どもを長く関われる環境である担当制を導入し、家庭的養育環境を実現しています。 また職員の福利厚生や研修等に配慮し、職員が長く勤めやすい環境構築に努めています。

 親権者からの同意があり里親委託が選択された場合には、聖家族の家での養育を基に里親さん宅で過ごす練習期間を経た後、里親委託へと移行していきます。 また何らかの理由により長期での里親制度利用がかなわない子どもに対して、社会的養護施設と里親家庭の両方を利用するボランティア里親という関わりがあります。
個別性と孤立
 子どもたちにとって養育里親さんの家庭で生活するスモールメリットは大いに存在します。しかしその個別性が孤立性につながってしまうと、その新しい家庭で生まれた環境がマイナスに働いてしまうこともあります。 その為、聖家族の家では孤立を防ぐためにも、里親となられたご家庭とともに行動し、相談に乗れる体制を整え、より良い子どもたちの環境を目指し努めています。

里親支援専門相談員

聖家族の家では、「里親支援専門相談員」という専任職員を配置しています。 名称は支援ですが、支援という視点でなく、共に、互いに、その子のために協力し合える関係を模索しています。

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